はじめに:

ドラム式洗濯機はその機敏性、インテリア性の素晴らしさから日本でも急速に普及し始めました。ドラム式洗濯
機式洗濯機の普及につれてその洗濯機をマンションなど、集合住宅に設置するケースが多くなってきています
が、適切な振動対策を講じないと脱水時以上振動が発生、大きなクレームに発展することがあります。各ドラ
ム式洗濯機メーカーはその対応のため様々な方策を講じていますが、振動の原因が多岐によることから未だ
完全な解決策を見出せないのが現実です。ドラム式洗濯機の振動のメカニズムそしてその振動を引き起こす
原因と対策を下記に示すので、ドラム式洗濯機をマンションに導入される際の参考にしてください。

1.振動のメカニズム:
ドラム式洗濯機の振動は床の耐荷重とは別の要因によるものです。ドラム式洗濯機は従来の渦巻き式洗濯機と異なりドラムが横軸で回る構造のため、高速脱水時洗濯物の片寄りによって洗濯機の右足に強力な動荷重Gがかかります。一方左足はGが抜けることからその左右のGの大きな差によって異状振動が発生します(図‐1)。これが主たる振動の要因で、更に下記の様な場合その振動は増幅して激しい振動と騒音を伴うことからドラム式洗濯機メーカーは洗濯機の設計、設置床の補強、設置技術に対して適切な対策・対応をする必要があります。


1)洗濯機の片寄り、あるいはバスタオル、玄関マット
  など片寄りを起 こしやすい洗濯物を入れた時。

2)脱水回転数が高速になる程振動が大となる。
3)ダンパー(ショックアブソーバー)の選択が適切でない。
4)床が下記のように軟弱な状態となっている時
  *ゴム質の軟らかい素材のパッド、床材が足の下に
  敷いてある場合
  *中空のドレンパンに設置されている時
  *床の下地張りが薄くかつ根元が細い場合
  *置き床構造の場合
5)洗濯機設置時の振動調整が十分でなく足にガタが
  ある場合
 
 

2.振動が引き起こす諸問題:
1)振動は洗濯機を使用している当の本人ばかりでなく周りの人に不快感を与え、特に集合住宅の場合他の
  住居者よりのクレームに発展することがあります。
2)水漏れ、電気系統の不具合など洗濯機の故障の原因となります。
3)使用しているうちに右から左に動き出し、特に家具にビルトインした場合キャビネットの側板に触れ振動を家
  具全体に伝えます。又、時には飛び上がりカウンターに当って前に飛び出てくることがあります。
続きを読む 戻る